1997.1.17 萩野 モーツァルト/レクイエム解説

1.モーツァルトとバッハとの関連 
W.A.モーツァルト(1756~1791)はJ.S.バッハ(1685~1750)と対面することは適いませんでしたが、彼が33才の時、旅の途中のライプツィヒでバッハのモテト"Singet dem Herrn..."BWV225を聴いてとても驚き感動し、納得の行くまでパート譜を閲覧したという記録が残っています。
 「レクイエム」の各曲は実に多彩ですが、殆ど全ての曲に、第1曲冒頭でファゴットで示された「レクイエム」主題(D-Cis-D-E-F)がそのまま、または変形されて、または断片化されて取り入れられるという、バッハのコラールカンタータを思わせる緻密な作りです。この主題はバッハの「フーガの技法」の主題に関連があるという説がありますが、最近たまたまバッハのカンタータ第4番「キリストは死の縄目につきたもう」(「レクイエム」同様トロンボーン3本が合唱の下3声をなぞる曲がある)を聴いてふと思ったのですが、その原曲のルター作の同名コラール(この更に元は復活節のための続唱「過ぎ越しのいけにえは」)第1行の旋律にも(途中までですが)類似しています。

2.バッハのマニフィカートとモーツァルトのレクイエムの関連
 救い主の誕生を待つ喜びを歌うマニフィカートと、死者の安息を願うレクイエム。この2曲に共に挿入されているのが、マニフィカートの項でもご紹介した第9詩篇唱という定旋律で、レクイエムではI. Introitus(VIII. Communioでも ) にてまず独唱ソプラノにて、続いて合唱ソプラノでも歌われます。この定旋律がレクイエムに挿入されている理由について確かなことはわかっていませんが、この件をバッハ研究家の礒山雅教授にお尋ねしたところ、「ここでモーツァルトは聖母マリアのイメージを思い浮かべているという推測が成り立つ」との見解を電子メイルでお知らせくださいました。

3.「死者のためのミサ」について
 バッハの「マタイ受難曲」をご存じの方は「最後の晩餐」の場面を覚えておいでのことと思いますが、「ミサ」とは簡単に言うとこの最後の晩 餐が教会に受け継がれて、葡萄酒とパンを共に飲み食してキリストと一体化しようという儀式です。更に中世末期に確立された「死者のための ミサ」とは死者への罰の軽減を神に祈るもので、その典礼文中に「安息を...」"Requiem..."の言葉が何度も出てくることから「レクイエ ム」という通称が生まれました。一方、宗教音楽でもラテン語の「レクイエム」は普通のミサ(ミサ通常文)と共に作曲の対象として人気が高 く、モーツァルト以外ではフォーレの作品などが有名です。以下に「レクイエム・ハンドブック」に掲載されている「死者のためのミサ」の内 容の要約で、重要な部分をご紹介します。
Introitus(入祭唱) 「七つの丘の都」と呼ばれるローマには、七つの丘それぞれの上に聖堂がありました。ローマ教皇は七つの聖堂をひ とつひとつ巡ってミサをささげましたが、その到着を迎えて歌った会衆の歌が「入祭唱」の起源です。 歌詞の出典:旧約聖書続編エズラ記  2.34~35、詩篇65.2~3
・Kyrie(あわれみの賛歌)..あわれみ豊かな神に対する賛美の歌であり、宗教改革時代に考えられたように「罪人があわれみを乞う歌」で はありません。
・Sequentia(続唱) ...今日残っている続唱としては復活日のための「過ぎ越しのいけにえは」(ルター作のコラール「キリストは死の 絆につきたまえり」の原曲)、「聖母マリアの七つの悲しみ」の日のための"Stabat Mater"などが有名ですが、最も有名なのが「死者のため のミサ」のための"Dies irae"です。各節3行、全19節からなるこの詩を書いたのは、フランシスコ会士チェラノのトマス(1200?~1255)だ と言われています。彼は戦争と疫病のはびこる当時の世相を、神が怒りをもって罪ある人を裁く最後の審判の前兆と見ました。
Offertorium(奉納唱) ...パン(Hostia「いけにえ」と呼ばれる)とぶどう酒が祭壇に奉納され、聖変化によってそれがキリストの体 と血に変えられます。このパンとぶどう酒がささげられるとき聖歌隊によって歌われるのが奉納唱です。
・Sanctus(感謝の賛歌) ...叙唱での賛美の呼びかけに答え、天上の聖歌隊と声を合わせて歌われるものです。後半の「オザンナ」とは ヘブライ語の「ホシア・ナー(救いたまえ)」をラテン語化したもので、王に対する歓呼の言葉です。次の「ベネディクトゥス」は元々は詩篇 118.26の句で、「主の御名によって来る人」とは、救いをもたらすために来られたイエス・キリストを意味するとともに、ここではいけにえ のパンとぶどう酒をキリストの体と血に変えるために来られる聖霊をも意味します。
・Agnus Dei(平和の賛歌) ...聖体拝領のためのパンを切り分けている間に歌われます。歌詞はヨハネ伝1.36に由来し、キリストが「 過ぎ越し」の祭りに捧げられる、きずもしみもない子羊としてその身をささげ、人々のために平和と和解のそなえものとなられたことを歌いま す。
・Communio(聖体拝領唱) ここでいよいよ「聖体」とされたパンとぶどう酒を飲食します。

4.作曲の過程 
モーツァルトは晩年、ある伯爵からの依頼によりレクイエムの作曲に着手しましたが、Lacrimosaの第8小節まで書いたところで死亡たため、残りは弟子のジュスマイヤーが補ったとされています。その後ジュスマイヤーの補作で不完全と思われる部分を、よりモーツァルト的な作風に修正しようとする様々な試みがなされて来ました。今回私たちが取り組んだF.バイヤーによる編曲は、モーツァルトの他の作品を手本に和声を見直し、それを元にテンポ・強弱・アーティキュレーションなどにも修正を施したものです

5.各曲解説
I. Introitus - Requiem(入祭文)
 Requiem aeternam dona eis, Domine: / 永遠の安息を彼らに与えたまえ、主よ。
 et lux perpetua luceat eis. / 絶えざる光が彼らを照らしますように。
 Te decet hymnus, Deus in Sion / シオンにては主に聖歌を捧げ
 et tibi reddetur votum in Jerusalem. / エルサレムにては祈りを捧げまつる。
 Exaudi orationem meam! / 私の願いを聴きたまえ!
 ad te omnis caro veniet. / 全ての肉は御元に参ります。
 冒頭ファゴットが奏する死への不安に満ちた主題は、後に合唱にて"Requiem"の言葉が付けられます(以後"Requiem"主題と称します)。こ のD-Cis-D-E-Fからなる主題はバッハの「フーガの技法」の主題にも関連があると言われています。

この主題が多旋律で絡む中、"et lux perpetua"からの部分がまさに光明をもたらします。その後、器楽の16分音符からなる第2の主題が登場しますが、これは"Requiem"主題の転回形(音の上下関係を入れ替えた形)に基づくものです。

この第2の主題に導かれて、ソプラノがマニフィカートの定旋律(J.S.Bach:Magnificat -BWV243 第10曲でオーボエが演奏する旋律)を歌います。後半は"Requiem"主題に第2の主題が絡み、悲痛さを帯びた"et lux perpetua"の再現にて次のキリエに移ります。

II. Kyrie(求憐唱)
 Kyrie eleison! / 主よ憐れみたまえ。
 Christe eleison! / キリストよ憐れみたまえ。
 このキリエは「あわれみ豊かな神に対する賛美の歌」ではなく、「罪人があわれみを乞う歌」として作られているようです。短調であるこ  と、主題に苦悩を示す減7度(下の譜例では第1小節4拍のBから次のCisへ)の下降跳躍があることなどがその根拠です。
 モーツァルトはヘンデルの「メサイア」を編曲していますが、このキリエの主題は「メサイア」第25曲"And with His stripes"の主題と酷 似しています。これは"Requiem"主題の変形ですが、この主題の音程の上下関係は、この後に続く全ての曲の主題などの中に活かされてい ます。

 一方"Christe eleison"の言葉を伴う対主題は、最初のうちは2度の音から始まって主題に絡みますが、17小節のバスからは5度の音から始まる絡みも見せ、更に33小節のバスからは半音階上昇的な動きも見せます。バッハの音楽にこのように対主題が変化する例があったでしょうか?

III. Sequenz(続唱) 既にご紹介したように、"Dies irae"とは続唱全体(モーツァルトの「レクイエム」で言うところの"Dies irae"から"Lacrimosa"まで)の一連の詩を指します。
1.Dies irae(怒りの日)
 Dies irae, dies illa / 怒りの日、その日に
 solvet saeclum in favilla, / 地上は灰となる、
 teste David cum Sibylla. / ダヴィデと巫女の予言のように。
 Quantus tremor est futurus, / どれほどの恐怖だろうか、
 quando judex est venturus, / 審判の時が来て
 cuncta stricte discussurus. / 全てのものが厳しく正される時は。
 まさに怒りが炸裂するような音楽の中で、弦楽器の16分音符のトレモロ風の動きが、人々が恐怖に震える(Quantus tremor est  futurus)様子を描いています(同様の例としては「マタイ受難曲」でイエスの死の直後の地震の場面の音楽の例があります)。
 最初の合唱ソプラノの旋律に早速キリエ主題の名残が2度見られます。

また合唱ベースの最初の3小節半をオクターブ下げると、最初の4小節半は"Requiem"主題の再現であることがわかります。

2.Tuba mirum(ラッパは高らかに響きわたる
 Tuba mirum spargens sonum / ラッパは高らかに響きわたる、
 per sepulchra regionum, / 全ての国の墓の上に。
 coget omnes ante thronum. / そして全ての人は王座の前に集め出される。
 Mors stupebit et natura, / 死者も生者も驚きに打たれる。
 cum resurget creatura, / 全ての生物が蘇り、
 judicanti responsura. / 審判に答える時には。
 Liber scriptus proferetur, / ある本が持ち出される、
 in quo totum continetur, / そこには全てが書かれてあり、
 unde mundus judicetur. / それによって全てが裁かれる。
 Judex ergo cum sedebit, / 故に審判者が席に着く時、
 quidquid latet apparebit: / 隠されたものは全て見出だされ、
 nil inultum remanebit. / 罪を免がれるものはない。
 Quid sum miser tunc dicturus, / その時哀れな私は何と言おうか。
 quem patronum rogaturus? / いかなる保護者に頼るのか、
 Cum vix justus sit securus. / 正しい人すらが不安な時に。
 一転してのどかな雰囲気が漂いますが、すぐに歌詞の内容を反映した不安気なものとなります。トロンポーンの旋律の最初の4音にキリエ主題の名残が見られます。もし最初の4音が同じ長さの音符だったなら、バロック音楽では「十字架」の象徴として知られているものとなります。

3.Rex tremendae(恐るべき威光の王よ)
 Rex tremendae majestatis, / 恐るべき威光の王よ
 qui salvandos salvas gratis, / 救える者を無償で救いたまう方よ、
 Salva me, fons pietatis. / 憐みの泉よ、私をお救いください。
 まず歌詞2行が威厳に満ちた音楽で進みます。アルトに始まる多旋律主題にもキリエ主題の名残が(2分音符のBから)2度見られます。

"salva me"からは祈りの部分となりますが、第20小節からはバッハも短調の曲で好んで用いた「ナポリの6の和音」が、「マタイ受難曲」同様効果的に使用されています。

4.Recordare(思いだしたまえ)
 Recordare, Jesu pie, / 思いだしたまえ、慈悲深いイエスよ、
 quod sum causa tuae viae: / 私はあなたの来臨の理由であることを。
 ne me perdas illa die. / そしてその日、私を滅ぼしたもうな。
 Quaerens me, sedisti lassus, / 私を探し求め、裁かれる者の席に着き、
 redemisti crucem passus, / 十字架の受難で私を救われた。
 tantus labor non sit cassus. / その御業を無になしたもうな。
 Juste judex ultionis, / 正しき、懲罰の審判よ、
 donum fac remissionis, / 私に赦免を認めたまえ、
 ante diem rationis. / 審判の日が来る前に。
 Ingemisco tamquam reus / 私は罪人のように嘆く。
 culpa rubet vultus meus: / 罪に私の額は赤くなる。
 supplicanti parce Deus! / こい願う私をお赦しください。
 Qui Mariam absolvisti, / マグダラのマリアを赦し、
 et latronem exaudisti, / 盗人の願いを容れられたあなたは
 mihi quoque spem dedisti. / 私にも希望を与えてくださった。
 Preces meae non sunt dignae: / 私の祈りはとるに足らないものだが、
 Sed tu bonus fac benignae, / あなたの燐れみによって、私を
 ne perenni cremer igne! / 永遠の火よりお救いください。
 Inter oves locum praesta / あなたの羊の中に私をお加えください。
 et ab haedis me sequestra, / 山羊より私を引き離して
 statuens in parte dextra. / あなたの右の側に立たせてください。
 救いを願う希望が、のどかな音楽に描かれています。2本のバセットホルンが絡む最初の主題はV. Sanctus後半の"Osanna"主題と関連付けら れていますが、音の上下関係にはキリエ主題の名残も見られます。

5.Confutatis(呪われた人々が入りまじって)
 Confutatis maledictis, / 呪われた人々が入りまじり
 flammis acribus addictis: / 激しい炎にさらされる時、
 Voca me cum benedictis. / 私を祝福された者としてお呼びください。
 Oro supplex et acclinis, / 私はひれ伏して祈ります。
 cor contritum quasi cinis. / 心は灰のように砕けます。
 Gere curam mei finis. / 私の最後の時を心にかけてください。
 まずは人々が入りまじる様子が合唱テノール/バスの絡みにて描かれていますが、バッハの複雑な多旋律に馴れた人にはむしろ単純に聞こえる かもしれません。この合唱テノール/バスの最初の主題もキリエ主題の名残です。
 天国と地獄が描かれた前半に対して、後半は再び祈るような音楽で終わります。

6.Lacrimosa(涙の日)
 Lacrimosa dies illa, / 涙のその日、
 qua resurget ex favilla / 人が灰の中から蘇り
 judicandus homo reus. / 裁きにかけられる。
 Huic ergo parce Deus, / 神よ、彼を憐みたまえ。
 pie Jesu Domine. / 主なる慈悲深いイエスよ。
 Dona eis requiem! Amen. / 彼らに安息を与えたまえ。アーメン。
 悲しみをたたえながらも起伏の大きい美しい音楽は、バッハでは味わえないものです。三澤先生のお話では、合唱バスが第7小節の2音目から順に(音名で)B-A-C-Hを歌い、キリエ主題の原形の正体が明かされる、とのことです。

IV. Offertorium(奉献唱)
1.Domine Jesu Christe(主イエス・キリスト)
 Domine Jesu Christe, Rex gloriae! / 主イエス・キリスト、栄光の王よ!
 Libera animas omnium fidelium defunctorum / 全ての死した信者の魂を解き放ってください。
 de poenis inferni et de profundo lacu! / 地獄での罰と深淵の底から
 Libera eas de ore leonis! / 彼らを獅子の口より解き放してください。
 Ne absorbeat eas tartarus, / かれらが地獄に呑みこまれず
 ne cadant in obscurum: / 闇に落ちぬよう、
 sed signifer sanctus Michael / 旗手聖ミカエルが
 repraesentet eas in lucem sanctam: / 彼らを聖なる光に導いてくださいますように。
 Quam olim Abrahae promisisti, et semini ejus. / その昔アブラハムとその子孫にお約束くださったように
 調性やリズムはモーツァルトの交響曲第40番第1楽章を連想させます。レクイエム1年生の私にはこの曲の歌詞と音楽との接点がどういうも のなのかはわかりませんが、人々の祈りがより切迫したものになってきたという印象を受けます。
 三澤先生のお話にもあったように、"Quam olim Abrahae"の主題も"Osanna"主題の変形であると同時に、キリエ主題の名残でもあります。

2.Hostias(われらが捧げまつる)
 Hostias et preces tibi Domine, / (私たちは)賛美のいけにえと祈りとを
 laudis offerimus: / 主に捧げます。
 tu suscipe pro animabus illis, / 本日ここに追悼する
 quarum hodie memoriam facimus, / 彼らの魂のためにお受けください。
 fac eas Domine, de morte transire ad vitam. / 主よ、彼らを死から生にお移しください。
 Quam olim Abrahae promisisti, et semini ejus. / その昔アブラハムとその子孫にお約束くださったように。
 前曲とは対象的な前半の穏やかさは、来るべき死者の魂の安らぎを描いているかのようです。
 後半は前曲の"Quam olim Abrahae..."が繰り返されます。

V. Sanctus(聖なるかな
 Sanctus, sanctus, sanctus, / 聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、
 Dominus Deus Sabaoth! / 万軍の主なる神。
 Pleni sunt coeli et terra gloria tua. / 主の栄光は天地に満ちる
 Osanna in excelsis! / いと高きところにホサンナ。
 *Osanna:ヘブライ語では「ホシア・ナー」、「救いたまえ」という意味だった。
 全曲中唯一歓喜に満ちた曲です。出だしのソプラノの旋律は"Dies irae"のソプラノ旋律と関連付けられているのかもしれません。

既述のように"Osanna"主題もキリエ主題と関連があります。

VI. Benedictus(祝せられさせたまえ)
 Benedictus qui venit in nomine Domini! / 主の御名によりて来りたもう者は祝福されますように。
 Osanna in excelsis! / いと高きところにホサンナ
 祝福された者の到来に対する期待を描くかのような、穏やかな音楽です。第18小節後半~第22小節、および第50~53小節の器楽の間奏は   Introitus "et lux perpetua"の部分の再現です

VII. Agnus Dei(神の小羊)
 Agnus Dei, qui tollis peccata mundi: / 世の罪を除きたもう神の小羊よ
 dona eis requiem. / 彼らに安息を与えたまえ
 Agnus Dei, qui tollis peccata mundi, / 世の罪を除きたもう神の小羊よ
 dona eis requiem. / 彼らに安息を与えたまえ
 Agnus Dei, qui tollis peccata mundi, / 世の罪を除きたもう神の小羊よ
 dona eis requiem sempiternam. / 彼らに永遠の安息を与えたまえ
 "Agnus Dei..."の部分と、"dona eis requiem"の部分とで音楽が区別されており、前者は何やら不安な雰囲気に、後者は安息を象徴するかの  ように描かれています。
 "Agnus Dei..."の部分でヴァイオリンが繰り返す主題は、"Benedictus"の主題の後半("in nomine Domini"の部分)を引き継ぐと共に、キリ エ主題の名残を潜ませています(各小節第2~5音)。

また合唱ベースの出だしは"Requiem"主題の再現です

VIII. Communio - Lux aeterna(聖体拝領唱
 Lux aeterna luceat eis, Domine: / 永遠の光が彼らを照らしますように、主よ、
 cum sanctis tuis in aeternum, / あなたの聖人たちと共に永遠にあれ、
 quia pius es. / あなたは慈悲深い方なのですから。
 Requiem aeternam dona eis, Domine: / 永遠の安息を彼らに与えたまえ、主よ
 et lux perpetua luceat eis. / 絶えざる光が彼らを照らしますように
 Magnificat 同様、最初の音楽(I. IntroitusとII. Kyrie)が歌詞を変えて繰り返されます。

参考資料・「レクイエム・ハンドブック/高橋正平」(株式会社ショパン)
    ・三澤洋史先生の練習中のお話
    ・ホグウッド指揮CD(F35L-50060)添付の石井宏氏の歌詞対訳
    ・「グレゴリオ聖歌集大成」CD(KICC 6129/48)添付の歌詞対訳