その1:ドイツ語の母音

送信日時 : 2004年 7月 17日 土曜日 23:21

今晩は、萩野です。さて本日発声練習で試させていただいた「白鳥麗子のお上品笑い」、いかがだったでしょうか。本日その場にいらしていただけなかった方のためにもまとめをお送りします。テレビドラマやお芝居などで、上流階級やお金持ちの奥様・お嬢様の、極めて上品な笑い方、「オホホホホホ」というやつ、芝居っ気たっぷりにやってみてください。高い声、大きな声の必要はありません。その時の口の開き方や声の出し方を自分で分析してみてください。普段とどこが違うでしょうか。萩野は、早川くんがいつも言っている重要な3点が、これで一度に解決出来ることに気付きました。
1.上唇がほぼ山の形(/\)になる。
2.口の奥(喉のテッペン)まで、前後によく開いた口の開き方となる。
3.下顎がさほど落ちない。
小貫パパから「笑う時に喉で声をコントロールしている人が居る」との指摘がありましたが、それはお上品笑いの役を心から演じ切れていないからだと思います。やるときはアホになって、思い切って役を演じてみてください。できれば完全な裏声で。

第2段階としては「オホホ」と笑った口の開き方のままで、音程を定めて「ホー」で声を出してみてください。響き方が変わらないように出来るようになればいい線いっていると思います。そうしたら最初の音から「ソファミレド」の音階で動く練習もしてみましょう。

第3段階では同じ音上で「ホーハーホーヒーホーフーホーヘーホー」と母音を変えてみましょう。当然「ホー」が「オホホ」のポジションです。この時の注意点は以下の3点です。
1.「オホホ」のポジションから上唇の形を変えない。
2.「オホホ」のポジションから下顎は広げる方・狭める方とも5mm以上動かさない。
3.舌はイとエの時は奥を持ち上げて脇が上の奥歯に当るようにするが、それ以外は 力を抜いて、下顎に置く。
これによって、三澤先生が6月の練習でおっしゃっていた、母音に共通する響きを持たせる、ということが実現できます。この方法が良いな、と思っていただけた方は、お宅での声出し時にぜひ試してみてください。

来週は姿勢に関するお話しをする予定です。それでは皆様お休みなさいませ。