より良い発声への寄稿

早川美香編
 この「発声を変えよう」シリーズは「イマジネーションのある人が勝つ」、「発声は3ヶ月あれば変わる」という三澤先生のお言葉から刺激をうけ、バッハ研の「発声を変える」ために何かできないだろうかとの想いが強くなり、私が日頃歌いながら考えている事、Y.N先生の個人レッスンでのお言葉など、バッハ研M.Lの方々に書きはじめたものです。私自身勉強中の未熟者であり、これだけのことを書きながらもできていないことが多いのです。そんな発展途上人からものを言われても信憑性はないかもしれませんが、何か「イメージ」するきっかけになれば感謝です。

 今回H.Pに載るとのことで、下手な文章ではありますが、一緒に合唱するものとしてみんなで発声を変えてより良い響きで歌いたいという想いが伝わりますようにと願い祈ります。なおこのシリーズの順番は初めから計画されていたものではなく、思いのままに書かれたものです。(2004.8.28記)
その01:導入、立体的な響きのために
その02:体を使う
その03:響きを前に
その04:母音をきれいに発音しよう
その05:響きを保つ
その06:子音について
その07:発声練習を考える
その08:癖について
その09:途中経過
その10:息について
その11:レッスンノートから
その12:何が足りないのか・あとがき
その13:番外編


萩野編
 アテネ・オリンピックでの日本のメダル・ラッシュ、スポーツ観戦には興味のない私にも喜ばしいことと思えますが、その裏には科学的な研究に基づいたトレーニングの定着が大きく貢献しているようです。しかるに、同じ体を用いる声楽のトレーニング方法は? 未だに「声を頭から出すように」とか「声を後ろにまわすように」などという禅問答のような言い方をプロの声楽家でさえも使う現状は、世界的にも、私が合唱を始めた1970年代と殆ど変わっていないように思えます。本業が技術屋である自分としては、より良い歌声を出すにはどうしたら良いかを出来るだけ科学的に捉え、誤解されない伝え方で皆さんにご紹介すべく努めて行きたいと考え、早川美香さんの後追いですが、合唱団の練習で実践させてもらったことをその都度まとめてお届けしてみました。これらが皆様のより良い発声のためのご参考になれば幸いです。(2004.8.25記)
その1:ドイツ語の母音
その2:立ち方について
その3:音の出だし
その4:母音を伴う子音
その5:呼吸について
その6:歌いながら聴くには
その7:息を流す、または回す


その他の発声に関するサイト
当間修一氏の合唱講座
 通の方はご存じ、大阪コレギウム・ムジクムの指揮者、当間修一氏がまとめた、合唱に関するWeb講座です。特に最初の方の、合唱のための声は実声と裏声のミックスである、という部分は、この方も独唱と合唱の違いをしっかりと認識していらっしゃることがうかがえ、共感しました。

響和音氏の初心者のための合唱講座
 合唱関係の全般的な知識について、2年以上に渡って60回以上も発信していることには敬意を表しますが、内容が膨大すぎるため、萩野自身もまだ全てを読み切れていません。